猫にゃーの雑記帳~我そこにとどまるな~

家族関係や心理学を学びながら、うつの経験もこっそり生かしています。30代後半1児の母、眼科医師。

めんどくさがりのツケ

「いいや、こんなことは後回しで。」

 

そういって、放置したものが一体いくつあることだろう。

 

 

放置してよかったものもあれば、放置したがために

万単位で損したものもある。

 

お金にかかわらなくても、とんでもない手間がかかるようになってしまった

こともある。

 

 

そういう、後回しにすることのツケや、

手っ取り早く何かを手に入れたいがために失うものの多さを、

「時間割引率の高さ」というそうな。

 

 

私は、時間割引率という言葉は知っていても、

日常生活においてそれが何を意味しているのかさっぱり分かっていなかった。

 

今日手に入る10000円と、

来年確実に手に入る11000円とどちらが良いか?

といった選択では、来年の11000円を取る。

 

1000円を1年待てるということ。

 

 

けれども、数字ではない行動において、

この「待てる」ってどういうこと?

 

って思っていました。

 

 

今日、その「めんどくさがりやのツケ」というものが

よくわかった。

そんなちょっとした事務手続きを後回しにした理由は、

 

仕事に圧迫されすぎた毎日の

「スラック」のなさ。

 

ああ、私はどうして仕事に追われることを選んだのだろう。

そういう時期が必要だったのは分かるけれども。

 

 

医者って、今の医学生はどうか分からないけれど、

ひと昔前までは365日24時間医師であれ、と言われて育つもの。

 

自分の人生も時間も、犠牲にして仕事にささげることを

当たり前とし、

それをしない人を非難する。

 

そんな世界。

 

 

結果、後回しにしすぎたものが

いくつもあるのではないだろうか。

 

これからまだまだ発掘されるに違いない。

 

あなおそろし。