アマチュアオケと私のバイオリン
ふと、およそ8年ぶりにバイオリンを弾きたいと思った。
「今日はオケの本番です」という投稿を読んだときに、
あの舞台独特の緊張と高揚感とがよみがえってきたのです。
自分以外の何者かになるような、
それでいて周りの音にも自分の音にも全集中力を投入する、あのかんじ。
アドレナリンをセーブしながら開放するフォルテも
全てが懐かしい。
でも、いい思い出より悪い思い出も沢山あるのが
音楽の集まりというものだろうか。
「ヒトはいじめをやめられない」中野信子著
にもあるように、いじめが最も多い部活は「吹奏楽部」であり、
弦楽器が入る入らないで違いがあるわけはなく、
オーケストラも当然、いじめのハイリスクなのです。
協調性にやや欠ける私は、
オーケストラにはなかなか馴染まない。
というか、なぜかオケ活動中に鬱になるのです。
いや、今までそういったタイミングでオケに入っていただけかも知れない。
仕事が忙しかったり子供がいたりすると、
つい「~できない」と頭から否定してしまうけれども、
私にとっては楽器がその1例だったように思う。
子供がいるからバイオリンを弾けないということはない
そうじゃなくて、
嫌な思い出が引き起こされるから
楽器ケースを開きたくないだけ。
でも、あの舞台の雰囲気は好きで、
また立ちたいと思う。
嫌な思い出のある楽器は、いっそ売ってしまおうか。
使いたくなった時にまた、
自分にあった楽器を迎えにいくというもの良いかもしれない。