猫にゃーの雑記帳~我そこにとどまるな~

家族関係や心理学を学びながら、うつの経験もこっそり生かしています。30代後半1児の母、眼科医師。

コロナ禍の記録 小学校のこと

2020年3月2日。

日本で一斉に小中高校の休校要請が行われた。

うちの子供(当時小1)の学校も、2日から休校に入った。

あれからおよそ2か月、いまだ学校再開はなく

5月10日までは少なくとも休校、という連絡があったのみ。

 

他の自治体では5月末までの休校を決めているところもあれば、

9月から新学期でいいのではないかという意見すら出てき始めた。

 

いやいや、9月になったら安全かどうかなど分からないし、

インフルエンザのように季節性のあるものだったら

そこから再開早々再流行という可能性もあるわけで、

現時点では流行の様子を見ながら検討するしかないんじゃ?と、

一般人の頭ではそう思う。

 

医療従事者やライフラインに直結する職業、公務員などは休めないため、

そうした親をもつ子供は学童・保育園に通っていることが多い。

うちは、もともと民間学童に通っているため、そのままお世話になっている。

もちろん、仕事の都合がつく日は自宅待機だ。

 

小学校からは漢字などの宿題が多くでていて、

無料オンライン授業を展開する塾も出始めた。

友達同士でZOOMをつないで勉強会をしているが、

クラス内にはほかにもZOOMグループがあるとのこと。

子供にとっては画面越しのコミュニケーションも案外自然なもののようだから、

見ていて感心する。

 

こうして家にいる生活をしてみると、

毎日決まった時間に学校や職場に集まる生活そのものが不自然だったような気さえしてくる。

インターネットでつないだコミュニケーションはバーチャルだと思っていたけれど、

実はリアルに相当近づいていることに気がつく。

そもそも、ウィルス自体が自然の生き物(いや、生物の定義には厳密には当てはまらないけれども)であって、

共存していくしかない奴なわけだ。

生態系全体で考えた時、食物連鎖の頂点にいるつもりで天狗になっている人間に、

ウィルスが下剋上をたくらみ、

人間の生活を変えようとしているのだとしたら

まあ世の中そんなこともあるかもしれないなあと俯瞰する気持ちにもなる。

 

子供たちは学校を離れて、今しかできない勉強をしていると思う。

平日の昼間にゆっくりとした時間の流れを経験することも

人生経験としては大切なこと。