私の髪を切るタイミングは私が決めるの。自我の目覚め、9歳の家出。
遠い記憶。
小学校3年生の時、家にいられないと思って出て行ったことがあります。
その日は、音楽会の前日でした。
学校から帰ると、私が美容院に行くことにいつの間にか決まっていたのです。
どうやら、母と祖母で決めたらしい。
私は、次の日が音楽会だからといって髪をわざわざ切るという行為が嫌でした。
そして何よりも、髪は自分の一部だというのに
それを切るタイミングを他の人が決めるということが嫌でした。
子供だからって、私には髪を切るかどうかすら決められないのか、と。
私の気持ちは分かって貰えないのか、モノなのか。
美容院には行かない、といって、
親が阻止するのも無視して家を出て行きました。
びっくりした母か祖母が呼んだのでしょう、
父が仕事を中抜けして私を探しに戻って来ていました。
私は思った。
私がいなくなったらどうしようと思って仕事を抜けられるのなら、
最初から私を物のように扱わないでほしい、と。
この記憶があるので、
自分の子には髪を切りたいというタイミングを尊重しています。
タイミングとどういう髪型になりたいのかを
3歳のころから本人に決めてもらっています。
そういえば、
私は6歳か7歳くらいの時に心に誓ったことがありました。
それは、
「私は大人になっても、子供の時の気持ちを忘れないようにする」
ということ。
そして、子供の気持ちとは何なのか、というのを当時まとめて本のようにして、
「子育て本」
と称して作ったのでした。
大人から見たら、本つくりごっこで遊んでいるということなのですが、
本人至って本気でした。
う~ん、
きっと大人に分かってほしい気持ちが鬱積していた子だったんですね。
当時の「本」があったら
今ならブログにするのになあ。
捨ててしまっただろうな。