猫にゃーの雑記帳~我そこにとどまるな~

家族関係や心理学を学びながら、うつの経験もこっそり生かしています。30代後半1児の母、眼科医師。

「よい母」にはなれないけれど

「子育て本とか、書かないんですか?」

 

先日、急にそんなことを聞かれて面食らった。

 

「ええ?どうして私が?」

「あなたの子育て話、好きなんで」

 

有難いことに、時々そう話してくれる人がいます。

 

子育て本は、読むのは嫌いではないけれども、

「私はこんな子育てをしています~(どうぞお手本にしてください)」となんて

絶対に言えない!!

と自分では思っています。

そもそも、自分の子供はまだ「育ち中」だし

子育ての評価は自分がするものでも他人がするものでもなく、

最終的にわが子がいつかするものだと思っているから。

 

例えば、「うちの子をこんなに立派に育て上げました。A中学に合格して、B大学にいって、C商社に入ったんです」

って本があったとして、

ではその子供はどう思っているのか?

また、よく思っていたとしても、問題に気がついていないだけで

DV加害者になっていたりしないのか?

な~んて心配になってしまうんです。

 

 

だから、私は私なりに「こういう風にしていきたい」というものを持っているけれど

それが最善だとは思っていないし

自分のことを良い母だなんて微塵も思わない。

それどころか、子育てをしているというより

育ち中の子供と同居していると思っている。

 

だいたい、仕事に割いている時間だって長く、

保育園に育ててもらって小学生にしてもらった。

 

でも、、、、

もしかしたら、

仕事はしなくてはならないし、子育ても100%しなくてはいけないしって

心が窒息しそうになっている人からしたら

私みたいな同居人母の気の抜けた話も悪くないのかも知れないって思いました。

 

こんな文章を書いている間にも、

子供は夫とさっき捕まえてきたポケモンについて話している。

夕飯の準備はしていないので、

適当にこれから近所に食べに行こうかと思っている。

 

自分の時間は今日はたっぷりあり、

さっきまで読書をしていたところ。

娘のピアノのレッスン中には、自分の論文を書いていた。

 

そうすれば、元気で人生楽しんでいる母にだったらなれるのかなって思って。